ECの商品メイン画像には、購入者が数秒で商品、素材、訴求点を理解できることが求められる。画像がきれいでも、ボトルの比率、パッケージの形、ブランドの細部が変われば使えない。AIによるEC商品メイン画像生成は、一文のプロンプト任せにせず、確認可能な制作フローに組み込むべきだ。
案件条件に合わせてモデルを選ぶ
ローカルGPUがあり、同じ世界観の画像を大量に作るなら、ComfyUIのノード型ワークフローが向く。公式プロジェクトはFlux 2とZ Imageへの対応を現在掲載している。商品参照画像、プロンプト、サイズ、シード、アップスケール用ノードを固定すれば、背景、配色、角度を変えても工程を追いやすい。FLUX.2はウェイトごとにライセンスが異なり、公式リポジトリでは[klein] 4BがApache-2.0、[dev]と一部の9B変種が非商用ライセンスとされている。ダウンロード可能でも、EC商用利用が自動的に許可されるわけではない。Z-Image-Turboの公開モデルカードはApache-2.0表記で、ローカル検証に利用できる。
ローカル環境を維持しないなら、火山引擎で利用可能なSeedream 5.0と、OpenAIのgpt-image-2を比較して参照画像ベースの試作を行う。OpenAIはgpt-image-2を最新のGPT Imageモデルとして案内している。全カテゴリに万能なモデルはない。ジュエリーは輪郭と反射、アパレルはシルエットと生地、食品は質感を優先して見る。実SKUで小さく検証してから本番の制作経路を決めたい。

商品主図のプロンプトの書き方
まず鮮明な実物参照画像を用意し、指示を六つに分ける。商品名と変更不可の色、素材、構造、カメラ角度と比率、使用シーン、光と色調、文字用の余白、余計な商品、崩れた文字、誤ったマークを出さない条件だ。スキンケアなら、「参照画像の白い円柱ボトルだけを商品として使用。比率とラベル位置を維持。正面寄りの45度クローズアップ、薄いグレーの背景、右側に文字用余白、柔らかなサイド光。手、追加包装、読める文字は入れない」と書ける。
価格、効能表現、仕様、最終ロゴは、後工程でデザインソフトに載せるほうが確実だ。生成画像の小さな文字や包装の細部は人の確認が必要で、食品、化粧品、医療機器では特に慎重に扱う。参照画像、フォント、人物肖像、背景素材、利用したモデルの商用条件も案件資料と一緒に保管する。
複数SKUの統一感、複雑な合成、商品細部の再現が必要なら、AIGCSDMのAI画像制作サービスを確認できる。参照素材、主図サイズ、修正範囲、納品形式を依頼書に明記してからテスト制作に入るとよい。