AI動画制作の価格を聞くと、不思議に思える回答が返ることがあります。同じ3分でも数千円の案件と数万円の案件があり、3分の動画と10分の企画が近い金額になることさえあります。尺だけでは説明できません。AIGC動画は分単位で語られがちですが、実際に見積もられているのは各カットの作業量です。
再生できる動画と、納品できる映像は別物です
原稿があり、画風に強い指定がなく、人物や商品を厳密に固定せず、修正も少ないなら、3分の簡易アニメーションを約6,000円から10,000円程度で作る例はあります。ブランド公開用になると話が変わります。画風を決め、企画と絵コンテを作り、人物、道具、背景をカット間でそろえなければなりません。同じ3分でも、カスタム案件なら約20,000円から40,000円以上になることがあります。これは案件例であり、定価表ではありません。
先に聞くべきなのは分単価ではなく、「この1分をどこまで制御するか」です。手や口元、商品の細部に多少の揺れを許容する映像と、一時停止して見られても破綻しにくい映像では、作り方が違います。

AIショートドラマの分単価が広い理由
AIショートドラマは完成尺で見積もることが多いものの、1分に含まれる条件は同じではありません。量産型の工程では人物、背景、動きの素材を再利用し、カット設計も比較的保守的です。画面の小さな揺れを許容し、台詞や音声を一行ずつ磨き込まないなら、完成1分あたり約2,000円未満という低仕様案件の目安はあり得ます。ただし、全体の相場ではありません。
連続して見せる品質を求める場合、顔、衣装、声が各話でぶれず、アクションや追跡、転換のカットを何度も選別します。会話カットでは台詞、尺、口の動き、感情も合わせて確認します。Seedance 2.5のようなコストの高いクローズド動画生成サービスを使うと、推論と選別だけで1分あたり約2,000円を超えることもあります。絵コンテ、カット制作、編集、個別TTS音声、ミックス、修正まで含めると、完成1分あたり約20,000円を超える見積もりにも理由があります。これは高い管理精度が必要な案件の話です。
3分と10分が近い見積もりになる理由
キャラクター設定、小道具と背景の設計、画風テスト、最初の絵コンテには、完成尺がなくても固定の手間がかかります。3分では再利用でその費用を薄めにくく、10分では再利用が進んでも、計算資源、選別、編集、音声の作業が増えます。尺が伸びるほど追加コストが少し下がることはあっても、分数に単価を掛けるだけにはなりません。
AIショートドラマは1話の長さ、話数、総尺を分けて伝えてください。登場人物数、話をまたぐ素材固定、音声言語、修正回数も必要です。再利用できる部分と、作り直すべきカットを制作側が判断できます。

マグカップのTVCと自動車のTVCは比較できません
AIGCのTVCは、商品を近くで見せる必要があるため、雰囲気中心の短尺映像より高くなりやすいです。マグカップなら輪郭、色、表面の質感が中心です。自動車では車体比率、塗装の反射、ホイール、内装配置、細部の一貫性まで増えます。走行、衝突、分解、部品紹介では動きの自然さも問われ、3D素材、合成、手作業の補正が必要なカットもあります。
ツールが同じでも、人の作業は残ります
モデルの利用料と計算資源は着手しやすくしましたが、商品の価値をカットに変える判断、前後のつながりの確認、失敗カットや誤った台詞の修正、音楽、字幕、納品仕様の調整までは代替しません。低価格が向くのは条件が単純で、ある程度の揺れを許容できる案件です。ブランド映像、連続作品、商品TVCには、企画と完成画の管理に予算を残すべきです。
見積もりを依頼する時は、総尺、用途、画風の参考、人物または商品素材、品質の下限、音声方針、修正回数を一つの依頼書にまとめます。条件をそろえて制作チームを比べるなら、AIGCSDMのAI広告制作サービスで制作の方向を確認し、同じ仕様で提案を受けると、実行可能な予算に近づきます。